
はじめに
K-POPは今や世界中にファンダムを持ち、SNSでは英語を使ったコミュニケーションが活発に行われています。この記事では、実際に欧米圏のK-POPコミュニティに入り浸る筆者が、2025年最新版として、K-POP界隈のコミュニティー、推し活でよく使われる英語を紹介してきます。推しを応援するときや、SNSで世界中のファンの会話を理解できれば、推し活も人生もさらに楽しくなること間違いなしです!
基本編:まずはこれを覚えよう!
推し:Bias(バイアス)
好きな、お気に入りのメンバー、「推し」を指します。K-POP好き同士の会話では、最初に話題にされることが多い質問なので、ぜひ覚えておきましょう!
例:“Who’s your bias in TWICE?”(TWICEの推しは誰?)
最推し:Ultimate bias(アルティメット バイアス)
グループの中でも一番好きな推し、「最推し」を指します。
例:”My ultimate bias is Momo from TWICE.”(私の最推しはTWICEのモモです。)
2番目の推し:Bias wrecker(バイアス・レッカー)
「推し変させそうなメンバー」のこと。もともと別の推し(Bias)がいるが、別のメンバーに心を揺さぶられるときに使います。
例:”I thought my bias was Momo, but Mina is my bias wrecker!(推しはモモだったけど、ミナに揺らいでる!)」
推し変する:Change Biases / Switch Biases
「推し変する」とは、元々好きだったメンバー(bias)を変える際に使います。K-POPアイドルはどのメンバーも魅力的な人が多く、気づいたら違うメンバーに夢中になっていることも珍しくありません。
例:”It’s so hard to pick just one bias… I keep changing biases!”(推しを一人に決めるのが難しすぎる… ずっと推し変し続けてる!)
応援する、推す:Stan(スタン)
熱狂的にアイドルを応援すること、推すことを指します。「stan」は元々、エミネムの曲「Stan」(2000年)に登場する、執着的で狂信的なファン「Stan」に由来しています。そのため、この単語は、初期は非常に過激で執拗なファンを指す言葉でした。
ただ、近年ではその意味が少し変化して、特にソーシャルメディアやファン文化の中で、ポジティブな意味で使われることが多くなっています。
例:”I totally stan BLACKPINK”(私は完全にBLACKPINKを推してる)
掛け持ちで推すこと:Multi-stan(マルチスタン)
複数のK-popアーティストやグループを応援しているファンのことを指します。
“I’m a multi-stan of Red Velvet, Aespa, and Girls’ Generation.” (私はレッドベルベットとエスパと少女時代を同時に推しています。)
全員好き:OT7 / OT12(OT+メンバー数)
グループの全メンバーを応援することを指します。例えば、BTSの7人全員を推す場合「OT7」と言います。
例: “I love all members, I’m OT7!”(私は全員好き、OT7!)
SNSで頻出のスラング
夢中:Simp(シンプ)
意味:推しに夢中になりすぎて盲目になっている人を指します。
例:“I simp for Taehyung so hard.”(テヒョンにめちゃくちゃ夢中)
最高、かっこいい:Slay(スレイ)
意味:イケてる、最高、カッコいい、成功させる、完璧にこなしていることを指します。
例:”Lisa totally slayed this performance.”(リサのパフォーマンス、完璧すぎる)
○○っぽい:Coded(コーデッド)
ある特定の雰囲気や特徴に似ているときに「○○っぽい」という意味合いで使われます。例えば、とあるグループがカムバックしたとします。そのグループの新しい曲やコンセプトが、別のグループの雰囲気を感じさせた場合、以下のように表現します。
例:“This comeback is so NCT coded”(今回のカムバック、めっちゃNCTっぽさを感じる)」
↓ Codedの意味については、詳しくこちらの記事で解説しています!
圧倒的だった:Ate and left no crumbs(エイト・アンド・レフト・ノー・クラムズ)
このフレーズは、元々は「食べ物を完璧に食べ尽くす」という意味から派生して、現在では「完璧に何かをやり遂げた」や「圧倒的に素晴らしい」という意味で使われます。「ate」単体で表現されることもあります。
例:”That stage performance? She ate and left no crumbs.“(あのステージ? 彼女、完璧にやり切った)」
“She totally ate in this comeback!”(今回のカムバックは彼女が圧倒的だった)
二面性:Duality(デュアリティ)
普段とステージ上でのギャップや、コンセプトによって別人のようなパフォーマンスをするアイドルを表現するときに使います。ファンはその二面性に惹かれることが多く、アイドルの魅力の一つとして注目されています。
例:“His duality is amazing! He’s so calm and gentle in daily life, but on stage, he looks like a completely different person”(彼のdualityは素晴らしい!普段はおっとりしてるのに、ステージでは別人みたい!)
美しい顔立ち:Face card(フェイスカード)
「Face card」はその人の顔の美しさや魅力を指します。その魅力が、まるで制限のないクレジットカードのように、何でも手に入れられるかのように感じられることが由来です。
例:”Her face card is so strong.”(彼女のface cardは強すぎる。)
“Face Card”についてはこちらの記事で詳しく解説しています。

アンチ:Anti(アンティ)
「Anti」は、日本語で使われている意味と同じく、アイドルやグループの反対者、またはその活動を嫌う人々を指す言葉を指します。
例:”Ignore the anti-comments, it’s more important to enjoy his performance.”(アンチのコメントなんて無視して、彼のパフォーマンスを楽しむ方が大事だよ。)
今年の曲:SOTY (Song of the Year)
「SOTY」はその年に最も注目された曲、つまり「Song of the Year」を意味します。K-popの音楽番組やSNSでは、ファンがどの曲が今年を代表する一曲かを討論し合うことがよくあります。
例:APT is definitely a SOTY ! It’s been number one on music shows for weeks and has left a lasting impression on everyone’s hearts.” (APTは完全にSOTYだね!音楽番組でも連続で1位になってるし、みんなの心に残ってる。)
熱愛のうわさ:Date rumor(デート ルーマー)
アイドル通しの熱愛の噂を指します。熱愛のうわさが出ると日本や韓国では批判されることが多いですが、欧米圏では肯定的なことが多いのも文化の違いですね。
例:”His date rumor is spreading, but I wonder what’s really going on?” (彼のdate rumorが広がってるけど、実際のところどうなんだろうね?)
タピオカのような目:Boba eyes(ボバ アイズ)
「Boba eyes」は、アイドルや有名人が持つ丸くて大きな目を指す言葉。タピオカ(Boba)のような丸い形からその名がつけられ、可愛らしさや魅力を強調する特徴として注目されています。
“His boba eyes are gorgeous! I’m always drawn into them.”(彼のboba eyesが素敵!いつもその目に引き込まれてしまう。)
カップリング:ship(シップ)
「ship(シップ)」は、メンバー同士のカップリングを意味します。英語の「relationship(リレーションシップ)」を短縮した形です。ンバー同士の仲良しなシーンを見て、ファンがそのメンバーをカップルとして応援することを指します。さらに、”shipping”はそのカップルを応援する行動を意味します。
例:”The ship between Karina and Winter is really popular among fans! Their close bond is so adorable.”(カリナとウィンターのシップはファンの間で人気があるよね!二人の仲良しな姿がすごくかわいい。)
“I’m really shipping Karina and Winter! They look so happy together.”(私はカリナとウィンターのシップをすごく応援してる!二人が一緒にいると、本当に幸せそうだから。)
時代:Era(エラ)
SNSで使われるスラングとしての「era」の意味は、グループやアーティストが特定のコンセプトや音楽スタイルで活動している期間を指します。例えば、アイドルグループが新しいアルバムやシングルをリリースする際に、そのテーマやスタイルに基づいた「era」が始まります。ファンはその時期を特定の衣装、髪型、振り付け、音楽で覚えていることが多いです。
例:”TWICE’s ‘Fancy’ era felt like the group was at its most mature!”(TWICEの‘Fancy’ eraは、グループが一番成熟した感じがした!)
K-pop特有の単語
カムバ: Comeback(カムバック)
K-POPアーティストが新曲を発表して活動を再開することを指します。
例: “Aespa’s comeback is next week”(Aespaのカムバは来週だね)
推しカメラ、チッケム:Fancam(ファンカム)
特定のメンバーをフォーカスしたアイドルのパフォーマンス映像のことを指します。韓国語ではチッケム、日本語では推しカメラ、と呼ばれています。
例: “That Haechan fancam is legendary.”(あのヘチャンのファンカムは伝説的。)
歌割り:Line Distribution(ライン ディストリビューション)
楽曲の中でメンバーごとのパート割りを指します。K-popではよく、パートの多い少ないが議論になることがありますよね。
例: “The line distribution in this song is so unfair!”(この曲のパート割り、不公平すぎる!)
ペンライト:Lightstick(ライトスティック)
K-POPグループごとにデザインされた公式ペンライトを指します。余談ですが、最近のペンライトは高すぎて買えず、他のグループのペンライトを持っていくファンが話題になっていました。
例: “I just bought the new Stray Kids lightstick.”(Stray Kidsの新しいペンライトを買ったよ。)
ぬい:Plush(プラッシュ)
「plush(プラッシュ)」は、ぬいぐるみやぬいぐるみのような柔らかい素材を意味します。K-popでは、アーティストがぬいぐるみや可愛いキャラクターを好んで使ったり、グッズとして販売したりすることが多いです。
“Seeing Rei holding a plush toy is so adorable, and it suits her perfectly!”(レイがぬいぐるみを抱えている姿を見ると、プラッシュアイテムが本当に似合ってて癒される!)
掛け声:Fan Chant(ファン チャント)
ライブや音楽番組で、ファンが曲に合わせて叫ぶ応援の掛け声のことを指します。
例: “Learning the fan chant before the concert!”(コンサート前に掛け声を覚えよう!)
○○担当:Main Vocal / Main Dancer / Main Rapper
それぞれ「メインボーカル」「メインダンサー」「メインラッパー」を指し、グループ内でその役割を担当するメンバーのことを指します。
例: “Rosé is the main vocal of BLACKPINK.”(ロゼはBLACKPINKのメインボーカルです。)
○○ライン:○○line
「○○line」は、アイドルグループの中でメンバーが得意とする分野や特徴によって分けられる「ライン」を指します。Japanese line のようにメンバーの出身で分けたり、Rapper lineのように得意分野で分けたり、Hyung line/Maknae lineのように、年上年下で分けたり、いろいろあります。
例:”He’s got overwhelming talent in the dance line“(彼はダンスlineで圧倒的な実力を持っている。)
新人:Rookie(ルーキー)
デビューしたばかりの新人グループやアイドルを指します。
例: “NewJeans is the best rookie group of 2023!”(NewJeansは2023年最高の新人グループ!)
活動休止:Hiatus(ハイエタス)
「Hiatus」はアーティストやグループの活動休止を意味します。誰かが活動休止中の場合は、○○ on hiatus と表現できます。
例:”They are currently on hiatus, but I’m looking forward to their next album!”
「彼らは今、hiatusに入ってるけど、次のアルバムを楽しみに待ってる!」
韓国語由来の単語
お兄さん:Hyung(ヒョン)
韓国語では「현(ヒョン)」を英語表記にしたもの。「현(ヒョン」は、韓国語で年上の男性を呼ぶときの言葉です。アイドルグループ内で年齢が下のメンバーが、年上のメンバーを呼ぶときに使います。ファンの間では、年上メンバーに対する尊敬の気持ちを込めて使うこともあります。
例:”It’s so cute when Mark calls Yuta ‘Hyung‘!”(マークがユウタを’Hyung’って呼ぶのが可愛すぎる)
最年少:Maknae(マンネ)
韓国語の「막내(マンネ)」を英語表記にしたもの。グループ内の最年少メンバーを指します。
例: “Jungkook is the golden maknae of BTS.”(ジョングクはBTSのゴールデンマンネ。)
お姉さん:Unni(オンニ)
韓国語の「オンニ(언니)」を英語表記にしたもの。韓国語で女性が年上の女性を呼ぶときに使う言葉です。例えば、妹(年下の女性)が年上の女性に対して使う言葉で、兄弟姉妹間でもよく使われます。K-popのファンでは、メンバー同士が「オンニ」と呼ぶシーンが可愛いとして注目されることもあります。
例: “Jessica calls Tiffany ‘Unni,’ right?”(ジェシカはティファニーをオンニって呼んでるよね!)
自撮り写真:Selca(セルカ)
「Selfie(セルフィー)」と「Camera(カメラ)」を組み合わせた韓国由来の言葉で、自撮り写真のことを指します。
例: “Seventeen just posted a new selca!”(セブチが新しい自撮り写真をアップした!)
誰:Nugu(ヌグ)
「Nugu」は「無名」や「知られていない」という意味を持ちます。韓国語の「누구(ヌグ)」が由来。K-popで注目度が低いグループやアーティストを指す時に使われることが多いです。
例:”That group is still nugu, but their singing and dancing skills are top-notch.”(そのグループは今nuguだけど、歌やダンスの実力はピカイチだよ。)
愛嬌:Aegyo(エギョ)
韓国語の「애교(エギョ)」の英語表記。アイドルや人々が見せる愛らしい仕草や甘えた振る舞いのことを指します。K-popでは、アイドルがファンを喜ばせるために頻繁にaegyoを見せるシーンが多く、その可愛さにファンは癒されています。
例:”I’m always amazed by her aegyo! She’s so cute”(彼女のaegyoにはいつも驚かされる!可愛すぎる。)
5. まとめ
K-POPファンの間で使われるスラングは日々進化しています。推し活をもっと楽しむために、最新のスラングを押さえておくと、SNSやファンダム内での会話がよりスムーズになります。あなたの推し活ライフがこれからも楽しいものでありますように💕
【出典】

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